きばってぃ食

アスリートのパフォーマンス向上のために、何をいつどのように食べることがベストなのかなど、アスリートと食事について主に発信しています。

死にも近づくエナジードリンク。

 

 

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モンスターと聞くと

思い浮かべるのは?

 

 

今の若者は「モンスター」

聞くと

 

 

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これですよね?

 

 

モンスタービバレッジ社が販売する

エナジードリンクです。

 

 

日本でも2012年から

アサヒビバレッジが

独占販売しています。

 

 

コンビニやスーパー

最近ではイベントなどで

配ったりしていますよね。

 

 

今の若者には

すごく馴染みのある飲み物だと

思います。

 

 

モンスターの栄養成分

 

 

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こんな感じですね。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

・100mlあたり

・エネルギー 50kcal

たんぱく質、脂質 0g

・炭水化物 13g

・ナトリウム 78mg

ビタミンB2 0.7mg

ナイアシン 8.5mg

・ビタミンB6 0.8mg

ビタミンB12 1-6μg

・カフェイン 40mg

・L-アルギニン 125mg

・D-リボース 125mg

高麗人参 82mg

L-カルニチン 29mg

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

カフェイン

 

 

カフェインは興奮作用

体脂肪の燃焼があります。

 

 

興奮作用によって、

ゲームや競技の集中力を上げる目的で

飲んでる方が多いでしょう。

 

 

カフェインの効果を

手に入れるためには

体重1kgあたり5mg必要と

言われています。

 

(3mgという意見もあります)

 

 

アメリカやヨーロッパの

医療系サイトを見てみると

 

1日あたり400mg以上の

カフェインを摂ることは

避けた方が良いという意見もあります。

 

 

カフェインの効果を得るために

必要な量は個人差があります。

 

 

 

ポイント

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

○まずは1本を飲んでみて、

効果を実感する事ができるかを試して、

徐々に量を増やしていく方法です。


○量には必ずあらかじめ上限を設ける。

カフェインの過剰摂取による

中毒症状を予防するためです。

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アルギニン

 

 

アルギニンは

アミノ酸の一種で、

人の体内でも合成できます。

 

しかし、

体内の合成量だけでは

やや不足しやすいので

必須アミノ酸と言われています。

 

 

競技パフォーマンスの視点からすると

 

アルギニンは

 

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脳下垂体を刺激して、

成長ホルモンの分泌を促進

 

血流量を増やす一酸化窒素の

生成を促進する

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


この2つの効果があります。

 

 

成長ホルモンは

 

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心身の回復に繋がる

筋肉のたんぱく質の合成を促進する

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


などの効果に繋がります。

 

 

血流量を増やす一酸化窒素を

生成する効果ですが

 

これは、

有効成分を体内へと運びやすくする為

筋肉のたんぱく質を合成する

反応を手助けする事に繋がります。

 

 

筋トレやワークアウトなどで

摂取するのであれば

 

筋トレやワークアウトの1時間前に

5gほどの摂取が推奨されていますが

有効性があるのかは

個人差が出てくるでしょう。

 

 

リボース

 

 

モンスターの添加物の中に

甘味料としてD-リボースが

添加されています。

 

 

リボースとは、人間の遺伝子情報をもつ

DNAを構成する糖分といったら

分かりやすいかと思います。

 

 

人間にとってすごく重要な糖でもあります

そんなリボースなんですが

スポーツ栄養学において

注目されている成分でもあります。

 

 

なぜかというと

次世代クレアチンとして

期待が高まっているからです。

 

 

強度が高い運動の限界を

引き延ばす効果があるとして

クレアチンという物質が知られています。

 

 

このクレアチンが限界を

引き延ばす原理は

 

運動する時には、

ATPというエネルギーの

お金を払わなくてはいけません。

 

 

クレアチンはざっくりいうと

ATPというエネルギーのお金を払った後に

もらえるお釣り(ADP)を

 

お金であるATPに

もう一回変換してくれる作用があります。

 

 

その一方で

リボースはこのATPという

お金を生み出す為の材料となります。

 

つまり、

強度が高い運動をして

お金が足りない状態になった時に

 

お金の材料である

リボースを体内に摂取してやると

ATPというお金がまたできる

という感じになります。

 

 

しかし、

このリボースの作用を評価してるのは

限定的な条件下のみで

まだまだエビデンスが少ないのが現状です。

 

 

このモンスターエナジードリンクには

この効果を得る為に必要な量は

まず入っていないし、

 

おそらく甘味料として

リボースを添加しているのでは

ないでしょうか。

 

 

高麗人参

 

 

漢方薬として知られている高麗人参

日本においても薬局などで、

サプリメントとして

販売されているところをよく見ます。

 

 

しかしながら

肝心の効能については

人を対象とした高麗人参の試験は

多数行われているものの、

 

質の高い試験は少ないのが現状で

高麗人参の健康に対する

決定的なエビデンス

存在しません。

 

 

その一方で、

中医学においては、高麗人参

人体に好影響をもたらすという表記を

見かけました。

 

 

中医学における高麗人参の効能はざっくり

全般的な健康増進、体力増強、集中力向上

免疫機能刺激、老化防止など
様々な効能があります。

 

 

モンスターエナジードリンクに

配合されている理由は

 

おそらく高麗人参の何かしらの

効能を期待して

配合したのではないでしょうか。

 

 

マーケティング的にも、

高麗人参配合の表記があったほうが

良いでしょうから…。

 

 

カルニチン

 

 

カルニチンとは、

体内では合成されないアミノ酸である

リジン、メチオニンから合成される

アミノ酸の一種です。

 

 

脂質がエネルギーに変換される為に

必要な物質でもあり

 

それは、

正確に L-カルニチンの事を指します。

 

 

運動時に摂取する事で、

脂肪燃焼を促進する効果があり

 

モンスターエナジードリンクの

マーケティング対象でもある

スポーツをする人と相性が

良い成分であると思います。

 

 

ただし、このカルニチン

運動する人において、

効果が得られるのであって

 

運動をしない人がカルニチン

意識して摂っても効果は

あまりないので、

そこだけは気をつけましょう。

 

 

 

 

エナジードリンク

危険性

 

 

みなさんはアメリカの少女が

エナジードリンクを飲んで

死亡した事例をご存知ですか?

 

2011年に、

 

アメリカのメリーランド州

14歳の少女が、アメリカで販売されている

モンスターエナジードリンク700mlを

2本飲用したのち、

 

多量のカフェインによる

心臓の不整脈によって死亡しました。

 

 

その他にも、

 

アメリカ食品医薬品局(FDA)に

モンスターエナジードリンク飲用後に

死亡したという

報告が数件あり、

 

いずれもカフェインの

多量摂取が原因とみられています。

 

 

特にモンスターエナジードリンクは

他のエナジードリンクと比べて

容量が多く

 

カフェインを知らず知らずのうちに

多量に摂取してしまう

可能性もあります。

 

 

特にアメリカには700mlもの容量の

モンスターエナジードリンクが

売られていますので

 

死亡リスクが高くなるような

カフェインの摂取をも

容易にしてしまうでしょう。

 

 

アメリカの文献によると

カフェインによる致死量は

体重1キロあたり150mgと

見積もられています。

 

 

体重50キロの女性であれば

7.5gのカフェイン摂取で

健康へのリスクが高まります。

 

 

さらに、カフェインの耐性は

個人差があるということも

頭に入れておくべきでしょう。

 

 

モンスターと

レッドブルの比較

 

 

メリット

 

 

○モンスター

 

 

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より多くのカフェインを摂取できる

エビデンスは少ないが、

 

高麗人参ガラナエキスなど

いわゆる健康効果があると

言われている成分を

摂取できる。

 

 

コンビニやスーパーなど、

手軽に手に入る。

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レッドブル

 

 

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カフェインを適度に摂取できる。

保存料未使用。

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デメリット

 

 

○モンスター

 

 

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ちょっと独特の風味、臭いがする。

カフェイン過剰摂取の危険性もある。

保存料などの添加物が気になる。

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レッドブル

 

 

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容量によっては

カフェイン過剰摂取の危険性がある。

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個人的には、

レッドブルの方を選択するでしょう。

 

 

僕にとって、カフェインの量は

レッドブルの方がフィットするし

味もレッドブルの方が好きだからです。

 

 

後は、

添加物が少ないレッドブル

評価できるでしょう。

 

 

その一方でモンスターにおいては

カフェインの量あたりの値段

レッドブルより安い点と

有効成分の多さで軍配が上がります。

 

 

まぁ、道端で配ってたら

お得感でもらうんですけどね。笑